AIツール活用術

Sonnet 5.5は 切り替えるだけでいい

2026年9月28日に発表された新しいSonnetについて、Anthropicの公式発表から「何が変わったか」「値段と費用はどうなるか」「Claudeアプリでの切り替え方」「開発者が気をつける点」を、2分半の動画と本文で整理します。ベンチマークの解説記事ではなく、明日の仕事で使うための記事です

2026-09-29読了 約7分志水 康太志水 康太

→ 東三河エリアの事業者様は、AI顧問サービスの無料相談から

Claude Sonnet 5.5とは|同じ値段で速く安くなった新モデルの変更点と切り替え方のサムネイル
画像は生成イメージです。
この記事でわかること
  • Claude Sonnet 5.5で何が変わったか(公式発表から)
  • 値段は同じなのに、費用が下がると言われる理由
  • プログラミングの試験の結果(10.3%→70.6%)と、その読み方
  • Claudeアプリでの切り替え方と、売上CSVを集計する例題
  • 使う前の注意(検算・情報の扱い)と、開発者向けの注意(between_tools)

2分半でわかる解説動画

▲ 全体像を先に押さえたい方はこちらから(約2分半・音声あり)。詳しい数字は本文で解説します。音声はAIで生成しています。

2026年9月28日、AnthropicはClaude 5.5ファミリーの2つ目のモデル、Claude Sonnet 5.5を発表しました。公式は、Sonnet 5からの「明確なアップグレード」で、出力が30%以上速く、多くの作業で費用は最大30%下がると説明しています。

事実はAnthropicの公式発表にもとづいています

この記事の数字・機能は、Anthropicの発表ページ「Claude Sonnet 5.5」(2026年9月28日)に書かれた内容です。試験の点数はAnthropic自身が示した結果で、第三者が検証したものではありません。Sonnet 5.5での実際の動作は、この記事では試していません(例題は「頼み方の例」で、実行結果は載せていません)。

結論:今Sonnetを使っているなら、切り替えるだけでいい

Sonnetは、Claudeの中でも速くて手ごろな、ふだん使い向けのモデルです。その上には、いちばん力の強いOpusがあります。公式はSonnet 5.5を「Opus 5.5の、より速く安い相棒」と位置づけています。値段が変わらず、速さと仕事の腕が上がったので、Sonnetを使っている人は、モデルを切り替えるだけで得をする可能性が高い、というのが今回の要点です。

Sonnet 5からの主な変更点(公式発表より)

出力の速さ
Sonnet 5.5
Sonnet 5より30%以上速い
身近な言い方
返事が来るのが速くなった
単価
Sonnet 5.5
入力$2・出力$10(100万トークンあたり)。Sonnet 5と同じ
身近な言い方
値段の表は変わらない
費用
Sonnet 5.5
同じ仕事に使うトークンが減り、多くの作業で最大30%下がる
身近な言い方
同じ仕事のコスパが上がる
文章
Sonnet 5.5
これまでのモデルより明確に書く。テスターからは協力相手として良いという声
身近な言い方
文章が読みやすくなった
長い作業・画像
Sonnet 5.5
長期の作業と画像の理解に強い。Sonnetとして初めて、画面の画像だけでポケモン赤をクリア
身近な言い方
画面を見ながらの作業が得意になった

「単価は同じなのに費用が下がる」とは

AIの料金は、AIが読み書きする量(トークン)で決まります。Sonnet 5.5は、同じ仕事に使うトークンがSonnet 5より少なくて済むと公式が説明しています。単価が同じでも、使う量が減れば、仕事1件あたりの費用は下がるという仕組みです。「最大30%」は最大値で、どの作業でも30%下がるという意味ではありません。

料金(100万トークンあたり・公式の表記)

入力
料金
$2
出力
料金
$10
キャッシュの読み込み
料金
$0.20
キャッシュの書き込み
料金
$2.50

プログラミングの試験は、10.3%から70.6%へ

公式が最初に挙げているのがTerminal-Bench 4.0です。AIが自分で作業を進めるタイプのプログラミング試験で、Sonnet 5は10.3%、Sonnet 5.5は70.6%でした。100問に直すと、解けた数は約10問から約71問への変化です。ほかの試験も、公式の表では次のとおり上がっています。

Sonnet 5とSonnet 5.5の試験結果(Anthropic公式の表より)

Terminal-Bench 4.0
Sonnet 5
10.3%
Sonnet 5.5
70.6%
FrontierCode 1.1
Sonnet 5
42.4%
Sonnet 5.5
46.2%(Maxの設定)
CursorBench 4.0
Sonnet 5
34.1%
Sonnet 5.5
55.5%
GDPval-AA v2.1
Sonnet 5
1449
Sonnet 5.5
1844
AA-Briefcase v1.1
Sonnet 5
1359
Sonnet 5.5
1811
Humanity's Last Exam(ツール使用)
Sonnet 5
54.9%
Sonnet 5.5
64.5%
OSWorld 2.1
Sonnet 5
57.0%
Sonnet 5.5
80.1%
Chartography(ツールなし)
Sonnet 5
15.6%
Sonnet 5.5
61.6%

読み方の注意です。点数はAnthropic自身が示した結果で、試験ごとに設定や注記があります(たとえばFrontierCodeはMaxの設定、GDPvalとAA-Briefcaseは点数の単位が%ではありません)。公式の表にはOpus 5.5の点数も載っているので、比較したい方は原典で確かめてください。点数が上がったことは、あなたの仕事で同じだけ上がることを意味しません。まず、いつもの仕事で試すのがいちばん確かです。

Claudeアプリでの切り替え方と、試してみる例題

公式は、Sonnet 5.5がClaudeアプリで使えると案内しています。Web版のClaudeでは、送信ボタンの横にあるモデルの名前を押し、一覧から選ぶ形です。

▲ ① 送信ボタンの横のモデル名を押す(画面の配置を再現した図です)
▲ ② 一覧から「Sonnet 5.5」を選ぶ
画面の図は「再現」です

図は、送信ボタンの横のモデル名を押して選ぶ、という操作の流れを分かりやすく描いたものです。実際のメニューの並びや表示は、お使いのプランや時期によって異なることがあります。見つからないときは、Claudeのヘルプセンターで最新の案内を確かめてください。

切り替えたら、いつもの仕事を1つ頼んでみましょう。例題として、毎月の売上のCSVファイルを集計する場合の頼み方です。ファイルを添付して、次のように頼みます。

例題:売上CSVの集計を頼む(ファイルを添付して貼り付け)
添付の売上データから、月ごと・商品ごとの売上を表にして。前の月より減った商品には印をつけて。
▲ ③ CSVを添付して、やりたいことをそのまま文章で頼む(再現図)

表計算ソフトで毎月やっている集計を、そのまま文章で頼めるのがポイントです。前のモデルと見比べたいときは、同じファイルを同じ文で、Sonnet 5にも頼んでみてください。速さと出来を、自分の目で比べるのが、乗り換えの判断としていちばん確かです。

使う前の注意:検算と、情報の扱い

  • 答えの数字は、必ず自分で検算する:AIの集計は、合計や差を間違えることがあります。会議や請求に使う数字は、元のデータと突き合わせてください
  • お客さまの名前や取引先の情報が入ったファイルは、会社のルールを確認してから使う:個人情報保護法や取引先との秘密保持契約(NDA)の対象になることがあります。勤務先で使う場合は、必ず上長・会社の確認を取ってください
  • 入力した内容がどう扱われるかを確かめる:公式は「ゼロデータリテンションで利用できる」と案内していますが、どの契約・使い方で適用されるかは、利用するプランの規約で確認が必要です

開発者・API利用者が気をつけること

  • モデルID:`claude-sonnet-5-5`。Claude Platform(API)のほか、Amazon Web Services・Google Cloud・Microsoft Azureでも使えます
  • 思考をオフにして使っている場合:新しい設定`between_tools`への切り替えが必要です(公式の案内)
  • サイバーセキュリティ:リスクの高い作業は、表示のうえでSonnet 5に切り替わる(フォールバックする)と公式が説明しています
  • 生物学関連:Sonnet 5と同じ安全策が使われます。有害な依頼を狙ったもので、一部の関連する依頼が制限される可能性があります

三河の中小企業は、どう乗り換えるか

三河のものづくりに例えると、新しい機械が来たら、まずいつもの図面で試し削りをするのと同じです。いきなり本番の仕事を全部替えるのではなく、次の順で試すのがおすすめです。

乗り換えの進め方(提案)

  1. 01

    1つ選ぶ

    毎月やっている、結果が確かめやすい仕事を1つ選ぶ(売上集計、案内文の下書きなど)

  2. 02

    同じ依頼を2つのモデルに出す

    Sonnet 5とSonnet 5.5に、同じファイル・同じ文で頼む

  3. 03

    速さと出来を見比べる

    返ってくるまでの時間、数字の正確さ、文章の読みやすさを、自分の目で確かめる

  4. 04

    良ければ切り替える

    値段の表は同じなので、良ければ切り替えて、ふだんの仕事に使う

これだけは覚えて帰ってほしいこと
  • 1Claude Sonnet 5.5は、2026年9月28日に発表された新しいSonnet。Sonnet 5より30%以上速く、単価は同じ(入力$2・出力$10)
  • 2同じ仕事に使うトークンが減るため、多くの作業で費用は最大30%下がる(最大値であり、どの作業でもではない)
  • 3Terminal-Bench 4.0はSonnet 5の10.3%から70.6%へ。ただし点数はAnthropic自身の結果で、自分の仕事で同じだけ上がるとは限らない
  • 4Claudeアプリでは送信ボタンの横のモデル名から選べる。いつもの仕事を同じ文で2つのモデルに頼み、速さと出来を見比べる
  • 5集計の数字は必ず検算し、お客さまの情報が入るファイルは会社のルールを確認してから使う。思考オフのAPI利用者は新設定between_toolsへの切り替えが必要

参考情報

  • Anthropic「Claude Sonnet 5.5」(2026年9月28日): https://www.anthropic.com/claude-sonnet-5-5

数字・機能・注意事項はAnthropicの発表ページを参照しています。「乗り換えの進め方」の提案、例題の頼み方、三河のものづくりのたとえは、中小企業の実務の観点からまとめたものです。画面の図は配置を再現したもので、実際の画面の写真ではありません。

タグ
#Claude#Anthropic#Sonnet 5.5#生成AI#新モデル#使い方#中小企業#業務効率化
志水 康太

志水 康太

合同会社ICHI 代表 / AIコンサルタント

理学療法士として医療・介護の現場で10年以上働いたのち、2023年に合同会社ICHIを設立。三河・東三河の中小企業でAI顧問・研修・アプリ開発を手がけています。記事は現場で実際に使えるかを基準に書いています。

プロフィールを見る →

MIKAWA AI PICKS

読んだ内容を、自社の業務に落とし込みたい方へ

業務整理、AI研修、社内導入、専用ツール開発は、運営元の合同会社ICHIで相談できます。MIKAWA AI PICKSの記事は、実装前の判断材料としてご活用ください。

合同会社ICHIに相談する